近年、シリカゾル無機ポリマーコーティングが開発されました。コーティングを作成する鍵となる技術は、水ガラス中の水溶性ナトリウムイオンを特殊な方法で除去することです。一般に、イオン交換、酸中和、水和、電気透析などの方法により、粒径580nm（一般にエマルション粒子は800～1000nm）の非常に細かいシリカ超微粒子コロイド水溶液を生成することができます。 Si2Oの含有量は20%〜30%、Na2Oの含有量は0.3%￥、酸化ケイ素と酸化ナトリウムの割合は40%以上です。シリカゾル無機ポリマーコーティングは、このシリカ溶液・ゲルを基材として、顔料や各種添加剤を加えて作られます。シリコン溶液から水分が失われると、モノマーケイ酸が徐々に重合して高分子シリカゲルになります。水分の蒸発に伴ってコロイド分子が増加し、最終的に -SIO-O-SIO- コーティング膜: IO-SI-OH HO-SI -OH シリカゾル中の NA2O 含有量が低いため、シリカゾルはある程度の造膜性と溶解性があり、有機系塗料に比べて耐水性、耐熱性が大幅に優れています。塗膜は緻密で硬く、静電気が起きず、空気中のあらゆるホコリが付着しにくいです。現在の建築塗装においては、その防汚能力は強力です。

微粒子は下層への浸透力が強く、毛細管を通って下層に浸透し、コンクリート下層の水酸化カルシウムと反応してケイ酸カルシウムを形成し、塗膜の密着力が強くなります。

しかし、シリカゾルは成膜過程で体積が大幅に減少し、塗膜に亀裂が入りやすくなります。シリカゾルは、アクリル酸塩や酢酸ビニルなどのエマルジョンと自由に相溶します。両者の特性が相互に補い合い、優れた機能を発揮する有機・無機複合皮膜が得られます。

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